強制ロスカットの恐怖とは?




アベノミクスの功罪は別の機会に語るとしても、ここ数年の投資はアベノミクスに大きく影響されたのは間違いありません。
ほんの数年前まで1ドルが70円台という超円高だったのが今では信じられないぐらいですね。最近では、再び少し円高に向かっていますし、まだまだ振りまわされそうです。
為替レートが大きく変わるのは、我々のような投資家にとっては大きなチャンスになりますので、決して悪いわけではありません。
しかしチャンスというのは大きなリスクにもなります。今回は急激な為替レートの変動と強制ロスカットについて考えてみたいと思います。

■強制ロスカットの仕組み
日本国内のFX業者では25倍までレバレッジをかけることが可能となっています。つまり証拠金の25倍もの取引が可能ということです。
証拠金が100万円あれば2500万円の取引が可能になりますが、為替レートが予想外の変化をした場合のリスクも25倍なので注意が必要です。

1ドル=110円を25倍のレバレッジで購入すると、100万円で約22万ドルほど購入することが可能となります。この状態から、円高が進んで1ドルが106円になったと仮定してみましょう。
こうなってしまうと、1ドルごとに4円の損失になります。約22万ドル購入していますので、トータルでは90万円を超える損失になってしまいます。
実際に証拠金として用意したのはわずか100万円に過ぎませんので、90%もの含み損になってしまいます。もちろん、こうなってしまえば強制ロスカットは避けられませんね。

強制ロスカットされてしまうと損失額が相殺されてしまいますので、100万円の内10万円ぐらいしか残らないことになります。
ここまで証拠金が減ってしまえば、利益を出すどころか元の100万円に戻すことすら難しくなってしまいます。10万円では最大レバレッジ25倍でも250万円程度の取引しかできないわけですから。


■どうしたら強制ロスカットは避けられるのか
やはり強制ロスカットしてしまうと、投資家として再起が難しくなってしまうのは間違いないでしょう。
絶対に再起できないというわけではありませんが、かなりの時間が必要になるのは間違いありません。やはり重要なのは強制ロスカットは絶対に避けなければいけないと言うことです。

ではどのように強制ロスカットを防げばいいのでしょうか。そのための方法は二つあると考えています。
一つは、とにかく証拠金を多く用意することです。証拠金が多ければ、それだけ強制ロスカットされる可能性は低くなります。そうはいっても簡単に証拠金は増やせないと思いますので、もうひとつの方法が現実的でしょう。
二つ目の方法は、必要以上に高レバレッジを掛けないとうことです。そもそも25倍ものレバレッジは安易に用いてはいけません。
まだまだ世界経済の先行きは不透明ですので、今後も急激な為替レートの変動があるかもしれません。あまり無理はせずに、FX取引を続けていきましょう。